経営管理ビザを取得したい外国人の方が会社設立するときに、５００万円以上の出資が必要な場合があります。

それは、経営管理ビザを取得するとき、事業の規模についての要件を満たさなくてはならないからです。

ただ、その５００万円の出資について、どのようにして５００万円を用意したのか、ということを証明する必要があります。入国管理局において、経営管理ビザ申請の際によく問われる点だからです。

証明の方法ですが、主に次のようなことが考えられます。

〇「会社からの給与で毎月コツコツと貯めました（又は定期積立等を利用してコツコツ貯めました）」という場合

給与が振込まれている通帳が重要な証明資料（その時の給与明細なんかあればなお良いと思います）になります。

「現金で貯めた」という理由ではその証拠がありませんし立証できません。

〇「母国にいる親から借り、自分の通帳に振込んでもらいました（又は現金を持ってきてもらった）」という場合

借用書、振込明細、親の通帳、親の収入証明等が必要といった資料が必要になる場合があります。

借りた場合その借用書（又は金銭消費貸借証書等）があるか、親の資産状況、親の収入がわかるような書類、銀行の送金明細、が重要な証明資料になります。また、場合によっては、親子関係がわかる書類の提出も必要になってきます。

現金で受渡を行った等の場合、日本入国時に税関への申告をしているか。していない場合は普通に法律違反ですし、「現金を持ってきてもらった」というのはあまり現実的ではないです。通帳での送金の方が圧倒的に手間掛からないですし、不自然だからです。現金で受け取ったという場合は、それを証明する資料は基本的にありません。

〇「友人から借りました」という場合

誰から借りたのか、借用書（又は金銭消費貸借証書等）はあるのか、どうしてそんな大金を貸してくれたのか、その内容等を文書で合理的に説明する必要があります。

上記の中で、一番良いのは「毎月自分でコツコツ貯めました」という過程です。

なぜなら、一番説明がしやすいうえに、通帳を見れば確実に貯まっていったことが一目瞭然だからです。

日本に在留している方で、会社を設立し、経営管理ビザを取ろうという方は、コツコツお金を貯めることをお勧めいたします。