外国人留学生の方が、日本で就職する際のビザ申請において気を付けたいことは、過去にも記載しましたとおり、外国人の方自身が過去にどのような事を大学や専門学校で学んできたか、その専門性が活かされる仕事であるのか、という事です。すなわち、
大学等で学んできたこと = 従事する仕事に活かされる(専門性・関連性がある)
という事が重要です。
ビザ申請の際、大学等の「卒業証書」のコピーを提出する必要がありますが、一緒に提出すべき書類として、「成績証明書」を学校から発行してもらい、入国管理局に提出すると良いと思います。
なぜなら「卒業証書」だけでは、一体どのような事を学んできたのか、分からない事もあります。この「成績証明書」には、その申請人(外国人)の方が、どういった授業を受け、何単位取得しているか、等が記載されており、従事する仕事との専門性や関連性が証明しやすくなるためです。
また、雇い入れる企業からしてみても、「成績証明書」の提出を外国人に求めることにより、ビザ取得ができるかどうか、一定程度の判断材料になるはずです。
例えば、日本の「観光専門学校」を卒業し輸出業に関する会社に就職した、といった場合まったく関係性があるように思えません。ところが、その専門学校から成績証明書を取得してみると、「輸出業」に係る授業を受けていたことがわかり、「技術・人文知識・国際業務」のビザが取得できた、
という事もあります。
このように、どこにその専門性が隠れているのかわかりません。ですので、卒業した学校等で判断せずかならず成績証明書をチェックすることが重要になります。
どうしても、専門性・関連性が説明できないときは、外国人留学生の方が、大学や専門学校を2校以上卒業していないか、確認を行います。他の専門学校等を卒業している事や、母国で大学を卒業している事も考えられます。その学歴の中で専門性がある事を学んでいなかったか、確認するようにします。
2つ以上の専門学校を卒業している場合は、その学歴の中から従事する仕事を選んでいく必要があるので、最終学歴だけで判断することのないように注意しましょう。
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